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2011/5/10
149号
5月3日(火)10時、会場の由比ガ浜鎌倉海浜公園は曇天の空とは好対照、カラフルな横断幕やのぼりが海風にはためき、ワークショップやイベント会場設置で忙しい人たちの熱気に包まれていた。「東日本大震災で被災した子どもたちを笑顔にしよう」という鎌倉子どもチャリティイベントが間もなく開かれるのだ。
呼びかけ人で、実行委員長の井上アンナさんは市内中学校の英語の教師。6年前のスマトラ島地震にも支援のフェスティバルをここで開催し、現地にも支援物資を届けてきた。
10時30分オープン。
「愛と希望、勇気を現地の人に届けましょう」
アンナさんは会場に集まった参加者にこう呼びかけた。ワーツという歓声。
会場には待ちきれずあちこちのワークショップで、子どもたちが遊びに興じる姿が。
イベント開催に当たり、実行委員会が呼びかけてきたのは、小さなぬいぐるみ、文房具、おもちゃ、トランプ…等々、子どもたちが笑顔になるプレゼントをHEART ONE″とデザインされたかわいい愛の袋に入れ、岩手県陸前高田市の小学生に届けようという「愛の袋プロジェクト」。目標1000個オープニングとともに次々とプレゼントが持ち込まれる。
「おもちゃにメッセージカードを入れました。それにビーズ」と大事そうに抱えてきた女の子も。
ステージではヨガ、ギター、和太鼓、フラダンス、唄三線、歌などのミュージックやパフォーマンスは途切れることがな、j O−.V ワークショップ出店は1000円の協力金支援、ショップの買い物、イベント参加なども支援金を募り、会場にはあちこちに募金箱も置かれている。こうして集まった義援金は、ワールド・ビジョン・ジャパンを通し被災した子どもたちに、また、愛のメッセージ、たくさんの品物は、5日のこどもの日に実行委員たちが直接被災地の子どもたちに届けられた。
そして、この日ために企業、お店、個人からも、多くの支援もあった。
「皆さんのいっぱいの愛を東日本の子どもたちに届けます。1人でも多くの子どもたちが笑顔をとり戻せるように」 と語るアンナさんの笑顔もすてきでした。
2011/5/10
149号
4月27日、初夏の日差しを感じさせる午前8時半頃から、建長寺総門前に吉田正道管長以下建長寺僧侶が数十人、そこに円覚寺から横田南嶺管長はじめ数十人の僧侶が列を連ね合流し、鎌倉五山1、2位の禅僧総勢約100入が結集した。東日本大震災で亡くなられた多くの方々を追悼し、被災された方々の救援の托鉢を行おうというのである。
「東日本大震災救援托鉢 建長寺 円覚寺」と書かれた幟旗がひらめき、僧侶達が整然と並ぶ。やがて追悼のための般若心経の読経、荘厳な響きが鎌倉の山を奮わせる。「このような形でのご奉仕をおこなうことに⊥という吉田管長のあいさつがあり、建長寺班は鎌倉方面、円覚寺班は大船方面と、2班に分かれての出発。いざ鎌倉″の雰囲気だ。建長寺班は、全員が鎌倉大仏まで移動、長谷から六地蔵まで揃って歩き、そこから御成−鎌倉駅西口−小町通り、下馬−段葛左−八幡宮、下馬−段葛右−八幡宮の3ルートに分かれ托鉢し、建長寺へ戻る。一方、円覚寺班は4班に分かれ、大船方面を托鉢、円覚寺に戻る。
「被災地に炊き出しに出かけた我々の仲間も多数います。今回の托鉢にも修行僧はもちろん、各寺の和尚やOBまでがはせ参じました。機会があればこれからも行っていきたい」と円覚寺教学部長の朝比奈恵温さん。
この日の募金45万8121円は日本赤十字を通して、被災地の支援に役立てられることに。
2011/5/10
148号
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