Q 情報は目から入ることが多いので、現代生活は目を酷使しています。目を使いすぎて頭が痛いということも多いですね。
A はい。頭痛と目との関わりは意外に深いのですよ。目の病気が頭痛の原因になる場合や、偏頭痛など血管性の頭痛は目がチカチカしたり、まぶしいといった目の症状をもたらします。
Q 頭痛で診察を受けたら、実は怖い目の病気が隠れていたということもありますか?
A あります。代表的なケースは、急性の発作を起こす閉塞隅角緑内障です。緑内障は視野が狭くなる病気ですが、目に異常を感じないまま進行することが多く、眼圧(眼球の内圧)も高い人が多いのですね。そのような方が散瞳薬(瞳孔を広げる特殊な目薬)、一部のカゼ薬、前立腺肥大症の薬、不整脈の薬、痛み止めなどの内服薬を服用すると一気に眼圧が高まって、失明することもあります。また、新生血管緑内障では、血管新生を誘発させる眼底疾患、たとえば糖尿病増殖性網膜症や網膜中心静脈閉塞症などがベースにあって、急に緑内障発作を起こすので、緊急処置を必要とします。
Q 頭痛がするときは眼圧も上がっているのですか。
A 眼球全体を包んでいるぶどう膜が炎症を起こすベーチェット病の場合は、眼圧が上昇しなくても頭痛や強い眼痛を起こすこともあります。角結膜に炎症や潰瘍が発生しても同様な症状です。
Q 検査しても原因が特定できない頭痛は?
A 眼精疲労がそうですね。なかでもVDT症候群といって、パソコンや携帯電話の画像情報端末の近見作業による眼精疲労を訴える方が増えています。
眼精疲労の原因は調節屈折性、筋性、症候性の3つに分けられます。
まず、近視や遠視、乱視があると、ピントを合わせようと眼の調節屈折性や筋肉に緊張を強いることになります。または、これら近視や遠視、乱視などで度数の合っていないメガネをかけているか、メガネをかけていないなど見えにくい状況で近見作業を続けると、目の調節に関わる筋肉を無理に使うので眼精疲労を起こします。
筋性は、物を見るときには両目が連動して動き少し寄り目になって視線を一点に合わせます。ところが斜視・斜位で眼球の動きが悪く右と左のバランスがとれていない人や寄り目ができない人の近見作業は眼精疲労を起こします。
症候性は、VDT操作時は画面を凝視するためまばたきの回数が減ってしまい、涙が蒸発するためにドライアイ(涙液分泌能低下)になります。
Q 眼精疲労対策としては、やはり生活改善ですか。
A そうです。近見作業の方は1時間に5〜10分は目を休め、軽い体操をすると良いですね。メガネは度数が合っていることが大切です。老眼が進行する40〜60代は、こまめにチェックしてレンズを調節することで対処できます。
斜視など寄り目ができない場合はメガネでも矯正できますし、手術もあります。
ドライアイの対処法は、意識的にまばたきをする、涙を補う目薬を使う、ドライアイ専用メガネをかけるなどです。最近では、涙点に小さなプラグを差し込んで涙が乾かないように排出溝を閉じる手術も効果的です。
以上、目の使いすぎによる眼精疲労を述べましたが、精神的なストレスも見逃せません。 |