7万人が参加のまつり
大船市民が家族そろって楽しめ、交流を深める場にと始まった大船まつりも今年で12回を迎える。
回を追うごとに参加者が増え、近年は市民だけでなく、藤沢、逗子、横浜などからも訪れ、約7万人が参加する一大イベントとして定着。今年はさらに、映画仮装パレードが加わることになった。
企画を立ち上げたのは、「鎌倉に千年続くまつりの創設を」と集まった有志で結成したチームサムライ。会長の大津定博さんは、鎌倉を犯罪から守ろうとボランティアで警備を続けるガーデイァンズ代表でもある。
映画をキーワードに 街を活性化したい
大船といえば松竹大船撮影所があった“映画の街”だ。ここから「東京物語」の小津安二郎、「二十四の瞳」の木下恵介などの名監督を生み、山田洋次監督は「男はつらいよ」、「釣りバカ日記」のシリーズで多くのファンを楽しませてきた。しかし、2000年に撮影所が閉鎖、64年間の幕を閉じ、いまはその跡地に、鎌倉女子大学、イトーヨーカドーなどが建ち、映画のまちの面影はない。大船まつりの発足も、松竹が去り、さびしくなった町の活気を取り戻そうと、市が音頭をとって始まったもの。
チームサムライは、大船まつりに映画仮装パレードで参加し、「映画をキーワードに大船をさらに活性化できれば」(大津さん)という。
この企画に松竹の協力は欠かせない、と思ったら松竹は今年が120周年の記念すべき年。それならと、松竹も協賛して「大船まつり映画仮装パレード2015 松竹120周年記念」と謳っての参加となった。
寅さんが何人も練り歩くかも
仮装は、「松竹映画部門」、「邦画部門」、「洋画部門」の3部門がある。
所定の手続きと参加ルールさえ守ればだれでも参加でき、無料。募集人数は150人、先着順。フーテンの寅さん、釣りバカのスーさん、あるいは原節子が登場したり、裕ちゃん、旭、はてはとなりのトトロなどアニメの主人公、洋画では、アラン・ドロン、オードリー・ヘップバーンからディズニーキャラクターなどが、街中を練り歩く光景がみられるかも。
大船まつりのパレードは、10時30分に鎌倉女子大中高等部マーチングバンドを先頭に、鎌倉市長、ミス鎌倉始め、さまざまな団体が三菱電機正門前をスタート。仮装は最後尾につく。コースは約1・5km。
「シネマのふるさと大船」をキャッチフレーズに、「将来は大船駅の発車ベルも寅さんテーマ曲にできれば」と大津さん。
申込書は大船地区は全戸配布、ホームページ(http://team-Samurai.net)にも掲載。
問合せは、「大船まつり実行委員会事務局」(TEL0467−45−1738)
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