鎌倉生活 2014年 2月15日号 1ページ  
 

 ワールドカフェスタイルで自由な意見交換

  オープンミーティングは2日に分けて実施、2月1日は腰越、深沢、玉縄の各行政センターが会場。2日は大船が大船消防署講堂、鎌倉は議会全員協議会室を会場に。
 訪れたのは鎌倉会場。午後2時開催を前に鎌倉市役所本庁舎2階の議員全員協議会室には参加する市民や議員でにぎやか。ミーティングはカフェにいるようなリラックスな雰囲気でとワールドカフェ方式で行われ、会場内は8つのテーブルが配置。各テーブルには、35名の市民が4〜5名ずつ、「議会基本条例の制定に関する調査特別委員会」メンバーを中心の市会議員、そしてテーブル・ホスト役には大学生(法政大学、東京農業大学)が。ファシリテータの牧瀬稔法政大学大学院公共政策研究科専任講師から「自由に話し合い、解答を出すことが目的ではなく、結論は出さない。話す時間も1人が2分位で」などの説明がなされる。

  飛び交う活発な意見

  5つの会場にはそれぞれテーマが決められ、鎌倉会場は「市民意見の聴取をどのようにすればいいか」だ。
 参加メンバーは各々簡単な自己紹介をして、議論がスタート。
「市民はいろいろ意見を言っているがフィードバックがない」、「議員とふれあう機会が少ない」、「議員との顔の見える意見交換の場がない」、「議員は地域の利益代表でいいのか」といった耳の痛い意見も出され、議員も熱心に耳を傾ける。
 こうしたさまざまな意見はテーブルに貼られた模造紙に随時書き込まれていく。
 開始20分でテーブルホストだけを残し席替えとなり、第2ラウンドでは異なったメンバーとの議論が始まる。
 ここで探求をさらに深め、20分後最初のテーブルに戻って第3ラウンド。
 最初のメンバーが再び顔を合わせ、他の班で話し合った内容などを披露しながら、さらに探求を進める。(20分)「議員が悪い、行政が悪いではなく、市民各々何ができるかがスタートでは」、「目に見える形で情報提供を」、「サイレントマジョリティの声をどうすくうか」、「行政センター、図書館などに目安箱やポストの設置を」、「各議員の政策がわからない、政策討論会開催を」、「部局にはいろんな意見が集まっているその優先順位をつけていく」、「判断基準を明確に」等々、具体的な提案が増える。
 最終の第4ラウンドで、班ごとにテーブル・ホストが意見交換の内容などを発表。

  試される議員の覚悟

  最後に牧瀬さんが登場し、「市民の意見は目的ではなく手段。議会は何のために市民が意見を言うのか、最終目的は何かを考えてもらいたい」と言い、「何を目的に市民の意見を求めるのか」を参加者全員がポストイットに書き、それをテーブルに貼って散会に。
 「皆さんからたくさんの忌憚のない意見、厳しい意見をいただいきました。こうした意見を参考に、年末位には基本条例を上程していきたい」と市議会議長の中村聡一郎さん。
 牧瀬さんも「これからは議会がこうした意見をどう取り込んでいくか。反映されなければ市民の失望感につながる。議員の覚悟が試されますね」と語る。
 5会場に103名の市民が参加し、2日間のオープンミーティングは終了した。市民に開かれた議会実現に26名の議員の活動を注視したい。

 
 
 
 

東日本大震災 追悼・復興祈願祭

 

 2011年3月11日の大震災から3年目を迎えるその日、その時間。鎌倉の神道、仏教、キリスト教による合同祈願。犠牲者を哀悼し、被災者の皆様に思いを寄せ、神職、僧侶、司祭、牧師が心をひとつに祈りを捧げる。一人でも多くの参集を。

日時・3月11日(火)
14時〜16時10分頃
会場・鏡岡八幡宮

 当日は、舞殿にて3宗教による祭事を執り行います。「参進」(祭事を奉仕する宗教者が参道を進み、舞殿に昇殿)、「黙祷」(祭事中に1分間の黙祷)、「御焼香」(参列者は舞殿前で順番に焼香)。14時46分には、市内の寺院・教会の鐘が鳴ります。また、2月20日〜3月10日まで特別祈願ローソク(500円)も販売する。
問合せ・TEL23−5656(鎌倉宗教者会議事務局)
http://www.inorikamakura.com

 
copyright (C) YUUGISHA. CO.,LTD All Rights Reserved
about us/自費出版