鎌倉生活 2013年7月10日号 1ページ  
 

    御成商店街の御成ぼんぼり祭り   8月1日(木)〜4日(日)    

情紬的なサンバの踊りと模擬店も

 おしゃれな通りがこの期間はぼんぼり通り
といってよいにぎやかさ。
イベント広場も催し満載。
老若男女が楽しめ家族連れにぴったりだ。

 商店街の振興と市民の交流を深めようと始まった御成ぼんぼり祭りは、鎌倉駅西口から由比ガ浜通りまで122店が並ぶ落ち着いたおしゃれな通りが舞台。今年で42回、地元はもちろん市民に親しまれ、期間中のにぎわいはいつもと様変わりの感。
 八幡宮の「ぼんぼり祭」が、文化人、著名人などが揮毫した書画を展示するのに対し、御成ぼんぼり祭りは市民から募集した絵を各商店の店頭に飾っている。「応募作品は380〜400点ありますがすべて展示します。その半数は子どもですね。」と御成商店街事務所の西林佳子さん。応募作品には県知事賞、市長賞、市議会議長賞、商工会議所会頭賞、御成商店街理事長賞などからこども対象など多数の賞が用意され、作品展示のお店からも商品が出るそうだ。毎回応募の常連も多く、当日は、自らの作品を探して歩く楽しみも。祭り終了後、受賞作品は東日本銀行のウインドウに飾られる。
 イベントも多彩(午後2時〜7時)。3日、4日は歩行者天国となり、お祭り広場(タイムズ24駐車場)では、模擬店(金魚すくい、やきそば、やきとり、ヨーヨーつりなど)、似顔絵かき、バルーンアート、紙芝居など。また、3日(土)2時半頃にフラダンスの公演4日(日)午後2時頃から、毎回人気のサンバチームがお祭り広場をスタートし、御成通りをパレード。情熱的な踊りに真夏の暑さなど吹っ飛んでしまう迫力満点のパレードだ。
 4日には根強いファンがいる歌手EyeS″も登場。ハワイアンバンドの演奏もある。 3日は、鎌倉風致保存会も事務所で風致亭ショップ開催。間伐材で作ったまな板、鍋敷き、竹の箸やリサイクル品販売も。

  鶴岡八幡宮のぼんぼり祭      8月6日(火)〜9日(金)

 鎌倉在住の文化人や芸能人から、八幡宮ゆかりの著名人などの揮毫作品がぼんぼりとなって真夏の境内を彩る。
幻想の世界に涼を求めてみては。

 今でこそ春夏秋冬観光客の絶えない鎌倉だが、その昔、夏の鎌倉のにぎわいは海水浴客が主役。何とか夏にも参詣者をということで、鎌倉ペンクラブの協力により夏にふさわしい行事として昭和13年に始まったのがぼんぼり祭。毎年8月には立秋の前日(今年は6日)から9日まで行われる。
 今年で75回日、鎌倉の夏の風物詩として欠かすことのできない行事で市民に親しまれている。

 境内には400灯のぼんぼりが 

「茅の輪くぐり」

 というのも、「作家、画家、書家など芸術家から、学者、宗教家、さらには芸能人、八幡宮ゆかりの方々など、御揮毫いただく方は200名を超え、大小あわせて約400灯のぼんぼりが境内を彩ります」(権禰宜 谷口征司さん)。八幡宮参道、やぶさめの馬場、白旗神社参道など、境内にずらりとならぶぼんぼりに、夕刻になると巫女たちが一つ一つ明かりをともしてゆく。日が沈み明かりを落とした境内は、薄墨色から闇夜へと移り行きやわらかなあかりに浮かぶぼんぼりの連なり、参拝者を魅了するのは貪夏のぼんぼりが醸す幻想的な世界である。
 この期間中、6日に夏の邪気を祓う神事「夏越祭(なごしさい)」が午後3時より源平池のほとりで行われた後、参道では「茅の輪くぐり」、舞殿では巫女による「夏越の舞」が行われる。立秋の7日は「立秋祭」。9日は源実朝の生誕日で、白旗神社で「実朝祭」が行われる。文芸に優れた公に因み短歌会、俳句会、献茶会、献華会、日本舞踊、箪曲などの奉納も。
 期間中、鶴岡文庫ではぼんぼり祭回顧展も開催され、往年の揮聾者の作品とともに、ぼんぼり祭の歴史、当時の世相、風俗なども展示され興味深い。
 人気なのが、限定販売の「ぼんぼりうちわ」(千円)。例年、鎌倉在住画家により描かれたうちわで今年は日本画家大津英敏さんの作品。
 例年、真夏の夜、涼と雅を求め、参拝者は絶えない。

 
 
 
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