砂浜は運動場に早変わり
4月最後の土曜日28日午前10時、前日の荒天とは打って変わりこの日は潮風が心地よく、材木座海岸はサーファーや犬を連れ散歩する人の姿が目立つ。4日行橋近い砂浜では、材木座海岸子ども教室「砂浜でかけっ子」が始まったばかり。
集まったのは小学生や幼児20数人と父母、祖父母たち総勢約50人。トレーナーのリードで、まず輪になって全員準備体操で体をほぐす。
子ども達は「砂浜はガラスや貝のかけらなどもあるので気をつけましょう」と注意を受け、さあ開始。約25メートル間隔にスタートとゴールのポールが立てられ、砂浜は運動場に早変わり。赤・白のたすきに分かれ、背には名前も。
「跳ぶ、走る、投げるなど楽しみながら基礎体力づくりをするようにメニューもいろいろそろえました」と市の職員。
子どもたちの笑顔がはじける
まずは大股歩きから後ろ向き歩き、そして一斉のかけっこ。といっても、4歳の児童から小学5、6年生まで混合だけに競うのではなく、それぞれが楽しんで風を切って走る。どの顔もはじける笑顔だ。「今の子ども達は年齢差を超えて群れて遊ぶことが少なくなった。ここでは皆一緒。これがいいんです」と材木座自治連合会の浪花恵昭さん。
傍らでは健康体操で汗をかく高齢者の輪ができる。時には、子ども達に混じって、お父さん、お母さんもストレス発散とばかり体を動かしていた。
フラフープやフリスビーを使ったゲームや、おにごっこ、ドッジボールと盛りだくさんのメニューもあっという間に終了。後片付けもしっかりして、11時30分に解散へ。
次は10月の毎週土曜日開催
この砂浜でかけっ子″は、3年前に「材木座地区には公園が少なく野外で子どもが遊ぶ場が少ない。それならと、材木座海岸の砂浜を利用しようということで始まった」(材木座地区青少年指導員・梅沢典雄さん)。当初は材木座自治会の主催で毎月開催していたが、今年から鎌倉市の主催で4月と10月の毎週土曜日開催となった。
今ではこの日を楽しみにしている子どももいる。市内のお子さんなら材木座地区に限らず参加は自由。
一方、山崎谷戸子ども教室「山野でかけっ子」は、鎌倉中央公園・バスロータリー前の芝生広場が会場。
内容は砂浜でかけっ子と異なり、こちらは緑の中での開催。さわやかな風の中、芝生を舞台に駆け回る子どもははじけるように跳び回る。連休明けの開催だが、夏に向けて元気な子どもを育てるにはもってこいだ。
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