鎌倉生活 2012年 4月10日号 1ページ  
 

魚離れって本当なの? 鎌倉ブランドの朝どれ地魚を求め「朝市」は大賑わい。

  鎌倉パークホテル玄関前で鎌倉漁港朝市 

 4月1日の日曜日朝9時頃になると、海風が吹く中、鎌倉パークホテル玄関前に三々五々人が集まる。観光客ではない。目指すは鎌倉漁協の朝市。4〜12月の第一日曜日10時の開催で、常連も多く、9時30分頃に、整理券が配られ長い列ができる。中には、「インターネットで見て金沢八景から来たのよ」と言う中年婦人も。
 前日はものすごい時化で漁に出られず、この日も魚の種類は少ない。イワシ1皿100円、天然ワカメ600円、サザエ1皿1000円など、鎌倉産の海の幸が並ぶ。10時を待たず、販売開始。 買物客は待ってましたとお目当てのコーナーへ。
 魚、海産物だけでなく、地元の野菜も販売、さらにパークホテルがボイルずわい蟹を500円で提供。こちらも人気だ。
 地元商店街とのタイアップで、季節の花や雑費なども販売している。
 買い物を終えたご夫婦は、1杯100円のつみれ汁でほっと一息。「今日は魚が少なかったけど、おいしそうなスミイカと天然ワカメを買いましたので、夕食が楽しみ」と奥さん。さらに1折500円のさざえご飯も買い求めていた。
 10時20分頃には朝獲れ魚はほぼ完売。
 この日の買い物客は約200人。「5月は、マアジ、サバ、スズキ、サザエ、伊勢えび、生シラスなど、種類も増えます。これからはお客さんも倍は集まるのでは」と鎌倉漁業協同組合代表理事の原実さん。
 次回の開催は、5月6日(日)10時から。問合せ/TEL22−3403(鎌倉漁協)

  馴染み客とのイキもぴったり腰越漁港朝市 

 第1、第3木曜日午前10時開催が、腰越漁業協同組合の朝市。4月5日木曜日は強風で荒れに荒れた前日の余波が続き、朝から強い風が吹く。それでも「今日は無理かもしれないな」と話している2人のお年寄りは9時過ぎに、開催場所の腰越漁業協同組合建物前で首をすくめて待っている。
 風が強いので、この日は建物内で開催に。9時半頃には列ができ、開場を待つ。時化といいながらも、マルアジ、イナダ、アオリイカ、ヒラメ、サザエ、伊勢エビ、新ワカメなどが並ぶ。「今日はダメ、いつもの3分の1だね。」という漁師さん。
 10時、一斉になだれ込み、たちまち売り切れの品が続出。「イナダははらわたをとりますよ」という声に「頼みます」と女性が応じる。
 外では地元野菜の販売やお豆腐屋さんの店も出て、こちらも次々売れていく。
 魚類は10時30分前にほぼ売り切れ。「次は、マアジ、スズキを期待しているからね」という中年の男性に、「あいよ」。こちらも馴染み客と漁師さんのイキはピッタリだ。
 次回は4月19日(木)10時開催。問合せ/32−4743(腰越漁協)

 
 
 
   
 
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