鎌倉生活 2011年9月10日号 1ページ  
 

 東日本大震災から半年、鎌倉でもさまざまな団体、個人が復興支援活動を行っている。しかしそれぞれの活動を伝え、連携する場・機会はほとんどない。そこでこれまでまちかどフェア″で商店街と地域の融合に取り組んできた鎌倉由比ガ浜商店街振興組合は、9月18日(日)に「とどけ!つなげ! 鎌倉由比ガ浜より熱きメッセージ」と銘打って、東日本大怨災復興支援イベントを開催することに。

  支援活動生の声を聞こう 

 その一つがパネルディスカッションの開催。(13:00〜14:30)参加者は、これまで何度も被災地で炊き出し等の支援活動を行っている「鎌倉とどけ隊」の森下真司隊長、宮城県石巻市にプロ集団17名でがれき撤去、家屋内の汚泥撤去などを行ってきた鎌倉建築組合副組合長の高野孔二さん、西鎌倉西ケ谷団地に避難中の福島県の被災者約60名の支援を行っている「柞(ははそ)の森音楽祭」実行委員会代表顧問・齊藤美代子さん、宮城県女川町で炊き出し支援、その交流をきっかけに「女川カレー」プロジェクト立ち上げに関わる「ちきゆうの子22プロジェクト」災害支援担当の蓮見洋平さん。そして、コーディネーター役を鎌倉在住の神奈川県商工労働局産業部商業流通課の鈴木博明さんが買って出た。
 「それぞれ支援活動されてきた方々の生の話を聞く機会はほとんどなかっただけに、どんな話が飛び出すか。期待できると思います」(同組合まちづくり委員会副委員長の柳下信行さん)。会場は、町の駅・鎌倉。収容人数が数十名と限られるので、早めの入場がおすすめ。

  東北の物販やセールも 

  由比ガ浜公会堂前では、希望の缶詰などの物品販売やチャリティコンサートなど、鎌倉青色申告会駐車場では「女川カレー」の販売など、古城歯科駐車場では岩手県の加工品物産販売も。それぞれ売り上げの一部はボランティア活動を行う鎌倉の団体の支援金に提供される。
 由比ガ浜商店街六地蔵探し大会や各商店の特別セールも楽しめる。「参加される皆さんの復興支援への熱い思いがまちを活気づけ、さらに被災地支援の一助になればうれしい」と柳下さん。

※問合せ・TEL22−5461 (壷中天)

 

 
 
 
   
 

 今年1月発足した「鎌倉に震災銭湯をつくる会」(代表・岩井健作氏)では、昨年春から災害時にも入浴できる震災銭湯の設置を求める署名活動を進めてきた。
 代表の岩井さんは、阪神淡路大原災の被災者だった。
 「風呂に入ったのは50日ぶりで、湯につかった時は、心身ともに甦った」そうだ。そして今回の東北大震災、7月には被災地をまわり支援してきた。その時も「風呂に入りたい」という声をあちこちで聞き、災害時に欠かせない虚災銭湯の必要性をより一層痛感したという。
 そこで9月2日8200人の署名簿ととも震災銭湯の設置を求める陳情書を松尾崇市長に手渡した。
 津波の影響を受けず、ライフラインがストップしても、井戸水、自家発電で利用でき、平時は観光客等が利用できる震災銭湯を全国に先がけ鎌倉に設置してほしいと要望だ。
 市長も「地域のコミュニケーションを深める意味でも銭湯はすばらしい。今後研究していきたい」と応じた。

■「鎌倉に惑災銭湯をつくる会」事務局TEL47−1368

 
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