実践者として地域社会にソフトランディングを
「超高齢社会に向け、新シニア世代が地域に戻ったとき実践者として何ができるか、どのようにかかわっていけばよいのかのヒントを掴んでいただければということで企画しました」と、プログラムづくりに取り組んだ神奈川県立かながわ女性センター参画推進課主査の松家さおりさん。
講座は、基本的考え方から具体的なテーマと活動事例紹介など全7回の構成。現役時代から、意識変革に取り組み、定年退職後実践者として地域社会へソフトランディングするための実践ガイドに。また、今回は男女参加セミナーとなっている。
超高齢社会にどう取り組むのか
その背景にあるのが超高齢社会の到来。65歳以上の人が総人口に占める割合を高齢化率というが、日本は世界でも類を見ない早さでアップ、国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2015年には26%、2050年には35・7%と見込んでいる。日本人の3人に1人が65歳以上の超高齢社会は目前。新シニアはまさにその階段をひた走っているわけだ。
「家族形態も変わってきます。老々介護から息子介護もますます増える。会社での働き方、地域への関わり方も変わってきます。男女の役割分担意識を取り払い、シニアの活力、経験、技術など積極的に地域社会に活かしてほしいし、活躍の場を広げてほしい。この講座から1人でも多くの実践者が生まれてくれれば嬉しいですね」と松家さん。
1講座受講でもOK
講師陣も、まとめ役の企業市民に詳しい神奈川大学名誉教授の松岡紀雄氏はじめ、男女共同参画や新しいライフスタイル、地域活性化のための実践活動などに詳しい専門家が名を連ねている。
7回通しての受講が希望だが、1講座だけの受講もOK。第6回の公開講座(シンポジウム)は参加者も150名に拡大し、広く募集を行うという。
各テーマをみても、二所懸命″、グッド・ライフ・バランス、男性介護者、シニアの居場所、アクティブシニアカなど新語が並ぶ。
この言葉からも地域活性化の実践者像がイメージでき、興味あるセミナーといえそうだ。
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