出場校が次々登場
18校中トップバッターで登場したのが御成小学校。Gパンに白シャツ、頭にサンタの帽子をかぶった27名。まず恒例の鎌倉市歌の合唱会場の観客も全員起立で歌い、いよいよ本番。「ねえ」、「島へ」、「Youcan't hurry Love」の持ち歌3曲の熱唱に大きな拍手が。オープニングにふさわしい「ノリの良さで勝負」は成功だったよう。
次いで、深沢中学校、稲村小学校、大船中学校…と続き、9番目に市P連に属していないが第12回から参加している横浜国立大学付属鎌倉小学校の60人が舞台狭Lと登場。
「ゆーなのきのしたで」、「COSMOS」を歌いいったん休憩に。
なにしろ午後1時からスタートし、この間休憩をはさんで最終3時30分までに16組が出演するとあって、各校の持ち時間は7〜8分。この短時間に各々2〜3曲を披露、37曲が歌い継がれるのだから出入りもスムースにいかないと大変だ。しかし、手際よくバトンタッチされていく。
日頃の練習成果を披露
各校、練習は6月頃から始まるというが、お母さんたち保護者、教職員とも皆忙しく、一緒の練習はなかなかできない。
そこで、ピアノ担当者演奏のCDをメンバーに配り、各自が自宅で練習、合同練習をするのは毎週あるいは隔週1回。しかし、約半年練習を重ねてきただけに、各校チームワークよく、ハーモニーのすばらしさに観客も惜しみない拍手で応える。時には会場から「おかあさん」の声もかかり、なごやかな雰囲気に。
選曲にも工夫が
これまで合同参加を含め皆勤参加校は、第二小学校、御成小学校、腰越小学校、大船中学校の4校。もっとも歌われた歌は「落葉松」とか。今回37曲でも、同じ曲は2校が選んだ井上陽水の「少年時代」とわらべうた「ずいずいずっころばし」の2曲だけ。ということは各校それぞれいかに選曲にこだわっているかがわかる。
出演者は女性が圧倒的だが、大船中学校「YELL」では渋い男声合唱を披露、御成中学校の「千の風になって」は、テノールの独唱も入り、男性も存在感を示していた。
笑いを誘ったのが、第二小・中学校合同。2人の子どもも参加。ゴスペル曲「オー・ハッピー・デイ」でリズム感抜群の振りで、会場を笑いと拍手で盛り上げた。
ロビーには展示発表も
鎌倉市PTA連絡協議会主催の「文化のつどい」の始まりは1982年。「音楽のつどい」という名称でのスタートだった。そのきっかけは、教育委員会の先生の呼びかけに「やってみよう」とPTAも呼応したことから。現在の「文化のつどい」となったのは20回(2001年)から。合唱だけでなく、各校の展示発表も盛んになってきたためのようだ。この日もロビーには各校の広報誌が置かれ、壁やテーブルにはクラブ活動の紹介なども。第二中学校は、「二中、ただ今建て替え中」と平成23年春完成をめざし校舎の建て替え計画を紹介していた。
大事に育てていきたい
いよいよ16番目の大船小学校が「少年時代」、「沖縄の遊び唄」、「童神〜天の子守歌〜」の美しいハーモニー3曲。最後に「楽しい集いいつかすぎて」を会場の全員も参加し歌いフィナーレ。
そして、表彰式に。参加18校それぞれに賞状とポインセチアの花が、鎌倉市PTA連絡協議会会長の石川幸孝さんからプレゼントされた。
「保護者の方と教職員、地域の方々が参加してのこのようなイベントは、他の市でもあまり聞きません。それだけに大事に育てていきたいですね」 と石川さん。
280名という会場の制約もあって、出場メンバーは他校の合唱を鑑賞できない。もっと大きな会場でできればというのが皆の願いでもある。
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