鎌倉駅西口時計塔広場をメイン会場に
今年は国連が2001年から取り組んでいる「世界の子どもたちのための平和の文化と非暴力の国際10年」の最終年。この間、日本ユネスコ協会も各地域で活動する約訓のユネスコ協会に「平和の鐘を鳴らそう⊥と呼びかけ運動を行ってきた。鎌倉ユネスコ協会も2004年から参加、市内の寺院やカトリック雪ノ下教会などが平和の鐘を鳴らしている。
今年も11月27日に実施されるが、これまでとは違いメイン会場を鎌倉駅西口の時計塔広場とした。「寺院の場今どうしても観光客が主体となっていたが、もっと市民に参加してほしいということで新たな趣向で取り組むことにしました」と鎌倉ユネスコ協会の伊東正博さん。
宣言を読み、鐘を鳴らし、演奏も
会場には縦17センチ、直径10.5センチの小さな梵鐘も用意する。開始は11時30分。
まず、鎌倉高校生徒が「鎌倉市平和都市宣言」を読み上げこの鐘を鳴らす。次いで、七里ケ浜高校で学ぶ留学生(ノルウェー、メキシコ、タイ、韓国、ドイツ)がノーベル平和賞受賞者が起草した「わたしの平和宣言Manifesuto2000」を各国語で読み上げ、鐘を鳴らす。そして、障害者地域作業所「青い麦の家」で働く人たちによるミュージックベルの演奏が。最後に鎌倉ペンクラブ副会長の伊藤玄二郎さんの平和にちなんだ話で閉幕という1時間のイベント。
市内の寺院・教会も正午に壇を鳴らします
これまで同様、市内12の寺院・教会(東慶寺・長谷寺・覚園寺・明王院・龍賓寺・光照寺・上行寺・瑞泉寺・貞宗寺・薬王寺・浄光明寺・カトリック雪ノ下教会)でも正午に平和への祈りと願をこめて鐘を鳴らすことに。
「この日、おごそかな鎌の音を聞いたら、平和について思いを新たにしてほしい」と鎌倉ユネスコ協会理事長の石田喬也さん。思いやりの心が世界の平和になる基礎。この思いやりを人類が共有すれば、戦争も起こらないはず。鐘の書に耳を澄ませ、一人一人が平和について考えてほしいという願いを込めたこのイベント、未来の子どもたちのためにも、そしてかけがえのない地球のためにも、平和を祈る、そんなひと時にしてほしいものだ。
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