知りたいことがわかり 体験できるフェア
市が主催する介護に関する総合的なイベントは初めて。
「市と事業者が年初から企画の打ち合わせを行い、具体的に動き出したのが6月頃でした」
と鎌倉市健康福祉部高齢者いきいき課課長補佐の内海春信さん。
我が国の平均寿命は世界最高水準。いまや誰もが高齢期を迎える時代であり、その期間も長い。
なかでも鎌倉市の高齢化率は全国水準を上回るスピードとあって、いきいき介護への取り組みは待ったなしの状況。
「日頃疑問に思うことや、知りたいことをできるだけわかりやすく紹介していこうとみなさん試行錯誤で取り組んできました」という。
それだけに気になるのが介護フェアの内容だ。
申込みの必要なコーナーはお早めに
メインイベントは家庭料理を通じて食の大切さを伝えている料理研究家の辰巳芳子さんの講演「手からこころへ」。(先着150名。事前申し込み制・TEL61−3950鎌倉市高齢者いきいき課介護保険担当まで)
同様に申込みの必要なのが、@「介護家族教室」。誰でもやさしい高齢者の食事づくり″をテーマに調理実習を行う。
さまざまな食事制限のある高齢者の食事づくりに苦労されている方におすすめだ。(10時〜12時・先着20名。申し込み先/TEL38−1581地域包括支援センター聖テレジア) A「かかやくシニアの健康づくり講座〜リズムにのって心の癒し〜」(13時30分〜15時30分・先着40名。申し込み先/TEL41−4013地域包括支援センター湘南鎌倉)
介護生活にならないためには日頃の体調管理、健康づくりが大切。プロのやさしい指導で健康づくりを実践する機会になるかも。
各コーナーでは専門家が対応
「福祉なんでも相談」(10時〜16時)では、高齢者の健康相談から介護保険の仕組みや申請の仕方、在宅介護の支援サービス、介護施設の紹介など、日頃困っていることや、疑問に専門家が対応してくれる。一人で悩まずまず相談してみることだ。
デイサービス体験コーナー「ザッツデイ」(10時〜16時)では、デイサービスのことなら何でもわかるアドバイス、どこを選べばいいのか悩んでいる人に最適。レクレーション体験空間では、参加事業所の介護士が直接指導して誰でも体験できる。
「健康チェックコーナー」(10時〜16時)は市の看護師が健康状態のチェック、健康相談、健康測定(握力、足指力、骨密度、血圧など)を実施。
自分の体調、健康状態を知るチャンスだ。
この他、認知症グループホームや認知症デイサービス利用者などの作品展示コーナーや介護保険
に関するパネル展示などもある。
元気な高齢者も気軽に 参加してみては
「介護に関することならなんでもわかる介護フェア」というのが今回のコンセプト。
介護が必要とする高齢者を抱えている家族はもちろん、元気な高齢者やその家族も、気軽に出かけてみることをおすすめしたい。「明日は我が身」、「転ばぬ先の杖」という格言もありますから…。
■問合せ先
鎌倉市健康福祉部高齢者いきいき課(TEL61−3950) |