槐の会が、自然豊か、行事も多く、四季を通して様々な表情を醸す八幡様を舞台の写真を募集中。カメラ片手に撮影詣でもよし、お気に入りのスナップがあったら応募してみてはいかが
八幡宮は四季折々表情豊か
鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れて早や3ケ月。人々の落胆を打ち消すように、ひこばえが元気よく芽を出し若葉に成長、新たな息吹に参詣者の顔もほころぶ。この八幡宮境内の風光の素晴らしさと感動を写真に撮り、広く紹介するとともに自然環境保護への意識を高めてもらおうという趣旨で始まったのが、槐の会写真展。
槐の会とは、これまでの鶴岡八幡宮崇敬会を刷新し、日本人が大切にしてきた「こころ」の源流を未来につなぎ、健全で明るい社会づくりを目指して、平成19年6月に誕生したもの。流鏑馬神事など行事拝観や、御鎮座記念祭にあわせて「槐の会伝統文化セミナー」を開催、また、自然環境保護を体験を通して学ぼうと、松田町のやどりき水源林で森林活動などを行っている。
写真展もその活動の一つ。「八幡宮は多様な自然や行事を通して、四季折々さまざまな表情があります。その風景を記録し、後世に伝えるとともに、自然環境への関心を高める一助になればということで始まったのです。会員だけでなくどなたでも応募いただけます」(槐の会事務局、権禰宜・軽部弦さん)。
広い境内、行事も多彩
作品の対象は、八幡宮境内で撮影したもの。
しかし、境内と一口にいうが、由比ガ浜海岸を見通す一の鳥居、二の鳥居からまっすぐ段葛の参道が続き、三の鳥居をくぐると石づくりのそり橋がある、これが太鼓橋。両脇には源平池があり、流鏑馬、馬場道を通ると舞殿、東側には若宮、白幡神社、西には丸山稲荷社などがあり、61段の大石段を上ると本宮。境内にはさらに、県立近代美術館、鎌倉国宝館、研修道場、鶴岡幼稚園などもある。
八幡宮の行事も「毎月行われる行事から、年中祭祀まで100や200ではすまない。四季を通してこうした行事が行われているので、撮影する対象は限りない」(軽部さん)。
優秀作品はカレンダーにも掲載
募集期間は6月1日〜7月31日まで。今年が3回目の募集だが、これまで毎年百数十点の応募があった。応募作晶は1点につき1000円の出展料が必雲「この出展料は椀の会の自然保護活動に使わせていただきます」。ただし、高校生以下は無料。「青少年が神社や境内に関心を持ち、親しんでもらえるきっかけになればと思っています」。
応募作品は、民俗写真の第一人者芳賀日出男さんを審査委員長に、鶴岡八幡宮宮司賞(1点)、審査委員長賞(1点)、優秀賞(5点)、佳作10点、入選40点が選ばれる。10月3日の崇敬者大祭で授賞式が行われ、受賞、入選作品は、9月4〜11日(予定)鶴岡八幡宮直会殿で写真展を開催し、公開、また、優秀作品は、崇敬暦にも掲載される。神域とされる八幡宮境内も、ファインダーから覗くと意外な光景、感動に出会うかもしれない。
なお、応募には作品応募票が必要。鎌倉生涯学習センターや観光案内所で手に入るが、鶴岡八幡宮のホームページからダウンロードも可能。作品を事務局に持ち込む際、書き込んでもよい。
■問合せ 槐の会事務局TEL22−0315 |