鎌倉生活 2010年2月10日号 1ページ  
 

 幼稚園も商店街も共存共栄で 

 由比ガ浜商店街のイベント第2回まちかどフェア″のサブタイトルは「みんなで祝おうハリス幼稚園100周年」。若宮大路の下馬四つ角にある鎌倉教会付属のハリス記念「鎌倉幼稚園」、通称・ハリス幼稚園は1909年(明治42年)11月3日の設立。昨秋、創立100周年式典が開催された。由比ガ浜商店街はこの下馬四つ角から長谷に向かい六地蔵まで約400メートルに、百余の商店が連なる。商店主にはハリス幼稚園の卒園生もおり、その関係は子、孫と続いている。
「幼稚園も商店もまさに共存共栄で発展して今日があるわけです。昨年秋のハリス幼稚園100周年のレセプションで、森園長とも意気投合し、記念すべき100周年を地域の皆で祝おうということで、今回のフェア実現に至ったということです」と鎌倉由比ガ浜商店街振興組合理事長の菊一公明さん。

 幼稚園を開放しさまざまなイベントが 

 そこで、用周年を記念しさまざまなイベントが用意された。
 普段は関係者以外入ることのできないハリス記念幼稚園も一般公開され、20日(土・10:00〜14:00)は、同じ敷地内にある鎌倉教会礼拝堂でパイプオルガンコンサートが12:00〜と13:00〜の2回開催される。
 演奏者はフェリス女学院大学教授の宮本とも子さん。パイプオルガンの荘厳な音色を体感できるまたとない機会となろう。しかも、くじ引きで当選するとオルガンの演奏にチャレンジできる。同時出演の「フェリス・ジュピターズ09(ゼロナイン)」の歌と演奏も楽しみだ。
 この他、リトミック、エアーバズーカチャレンジや綿菓子&ポップコーンの販売も。
 21日(日・12:30〜14:30)は、大人も子供も楽しめる、ミニミニフットサルカップ2010が開催される。
 今回公開される幼稚園ホールは、鎌倉市の景観重要建築物に指定されている貴重な建物。築85年ということで老朽化も進み保存改修工事を計画中ということだが、一見の価値ありといえよう。

 園長とハリス会会長の講演 

 もう一つの会場がジャックと豆の木。
 ここでは、ハリス記念鎌倉幼稚園100周年の歴史写真&道具展が開催される。また、20日(13:30〜14:00)は、園長・森研四郎牧師による「ハリスの幼児教育」と題する記念講演。21日(13:30〜14:00)は、ハリスの卒園生でハリスの会会長、島屋店主・今田正廣さんの講演が。
 歌と演奏もある。20日(14:30〜)は珍しい一弦琴の演奏会(体験も)。
21日(15:30〜)は、ハリス幼稚園教師と日曜学校教師のバンド「サンデースクールズ」の歌。懐かしのロックなどお馴染みの曲で、皆で一緒に楽しもうという趣向だ。

 園児が描く商店の絵を 展示・投票も 

 今回のフェアには園児たちも一役買っている。
「商店をグルっと回って各店の絵を描いてもらい、その絵を店頭に展示し投票してもらおうという趣向です」とまちかどフェア実行副委員長・柳下信行さん。園児たちの作品は、フェア開催の1週間前から展示し、街の人たちに作品を鑑賞楽しんでもらうという。
 そして、20日にはお客さんや商店の人が投票、次いで園児とその親たちのウオークラリー。下馬の田村自転車店⇒帝国堂⇒誠信堂薬局⇒藤沢ミシン鎌倉店⇒灯香とスタンプをもらい、最終のmarisaでバルーンがプレゼントされる。なお、投票の結果は、後日発表され、表彰されることに。
 かわいい園児画家たちが商店をどのように描いたのか、見て歩くのも楽しい。

 街を楽しんでもらうさまざまなサービスも 

 フェアにちなんだ協賛企画・サービスもいろいろ。下馬ポケットパークでは、人力車特別プラン、鎌倉うどん、アツアツおでんセット、特製パン、おいしいモツ煮込みが特別サービス価格で提供される。
 由比ガ浜公会堂(21日のみ)では、実行委員会による1袋100円のジャガイモ詰め放題、鎌倉教会青年会有志によるコーヒーの販売、鎌倉市市民活動センター運営会議も参加し、きらくるレインボー作りやキョウリユウのたまご作り、NPO法人e−ライフサポートのエアーバズーカで鎌倉を救え!といったイベントや楽しいバルーンショーが披露される。
 昨年好評だったまちかど教室″も今年は7カ所に。
 商店街では、空き店舗のシャッターを活用して各種のポスターを展示するなど楽しい通りを演出。
 また、フェア開催期間中は、まちかどフェア参加各店が、ハリス幼稚園用周年を祝って独自のセールも企画。ぶらり歩いて、お気に入りのお店でたずねてみてはいかが。

 
 
 
     
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