鎌倉生活 2009年10月10日号 1ページ  
 
  同じ世代のパパ、ママが子供と一緒になって遊べる場は少ない。鎌倉女子大のキャンパスで先生や学生も参加しての親子で楽しむ遊びの大学は、そんな親子の楽しい交流の場。秋の一日、親子が戯れるいい機会では・・。

   ユニークな 子育て支援イベントに 

   子育ての基本はやっぱり親子で楽しむこと。しかし、両親と子供が一緒になって遊ぶ、そんな機会は意外に少ない。今年4回目となった「親子で楽しむ♪あそびの大学」は、「親子でいっぱい遊んで、子育てたのしみませんか?」というコンセプトで、親子が一緒に歌って遊んで、そして友達もできる、そんな場として定着しつつある。
 ママ&パパ,Sカレッジとは、市内の子育て経験者からなる子育て支援団体と子育て中の母親達によって結成された「かまくら子育て支援グループ懇談会」の活動の一つで、0歳児からの託児つき講座のこと。その特別企画として誕生したのが、「親子で楽しむ♪あそびの大学」で、平成18年にスタート。鎌倉市内で唯一の大学、鎌倉女子大学には児童学部がある。そこで市が大学に話を持ちかけ、懇談会も加わり3者で検討を重ね、ユニークな子育て支援イベントに育て上げたのである。
 その実施主体は鎌倉女子大学。場の提供はもちろん、企画の内容、運営などは教師、学生等のボランティアによって実施されている。「学生にとっては非常に有意義な学習の場でもあるんです。単位は与えておりませんが、教育実習の一つとして、オリエンテーションなど厳しく行っています」(総務課・総務係長 鈴木敦子さん)。それでも、希望者は多く、毎年200名の学生が参加しているという。

   教員と学生が企画 

   これまで午後の開催だったが、今年は、お昼をはさんで半日楽しんでもらおうと、午前10時30分から午後2時30分までとした。
 メニューも盛りだくさん。子育ての悩みを解決するために設けられたのが、「子育てセミナー」と「子育て劇場」。子どもが何を思っているのか、子どもの言葉やしぐさから見えてくる子どものこころについて一緒に考えようと言うのが「子育てセミナ」。大学教授が相談に乗ってくれる。
 「子育て劇場」は、子育ての悩みを聞き取り調査し、その解決方法を劇を通して考えていこうという趣向。
 いやいやしたらどうする、赤ちゃん返りなど身近なテーマをとりあげドラマ仕立てに。学生達の熱演が楽しみだ。

   楽しいメニューがいっぱい 

  親子で体を動かし、一緒に楽しい汗をかこうというのが、「親子で体操!みんなで体操」。体育の教員が体操のお兄さんとなって親子で楽しめる独自の体操プログラム。「おうちでも一緒にやっていただきたいですね」と鈴木さんもオススメ。
 音楽の教員が担当、大学生が歌のお姉さんとなって、みんなで体を動かし、歌おうというのが「みんなで楽しく歌ってあそぽう」。遊具などを使って楽しめるのが「親子で運動あそぴ」。ボール遊びや縄跳び、フラフープなどで思いっきり体を動かして気分は爽快に。
 割り箸と輪ゴムで鉄砲を作ったり、紙飛行機を飛ばしたり、お父さんも子ども時代を思い出して夢中になるのが「身近な物でおもちゃづくり」。
 「おそとであそぽう」は、芝生の庭でダンボールや落ち葉のプールで子どもは大はしゃぎ。こちらは子育て支援グループの企画とか。
 「めだかだよ」は、今年初登場。生き物を身近に見たり、さわったりといった経験のない子に観察の機会をということで加えられた。

   三世代で記念撮影も 

  この日は保健師さんも常駐するので、血圧を測ったりできる健康チェックコーナーや子育て支援グループの活動パネルの展示もある。そしてぜひ、おじいさん、おばあさんにもお孫さんといっしょに来て欲しい。」ということで、三世代の記念写真撮影のプレゼントも用意されている。大学のカフェテリア(軽食)も利用できるので、昼食に学食を味わうのも楽しいかも。ただし乳幼児食はなし。
 秋の一日、親子揃って鎌倉女子大キャンパスで楽しんでみては。

 
 
 
   
     鎌倉市とモンゴル国とは深い関わりがある。
 鎌倉時代、文永・弘安の役で蒙古の大軍を撃破した北条時宗が、両軍戦死者の菩提を弔うために建立したのが鎌倉五山第二位の円覚寺だし、日本に着いたフビライの使者を龍ノロの刑場で処刑、その刑死者を弔うために建てられたのが龍口山常立寺。境内には蒙古の国使5人の塚がある。
 こうした縁もあって、3年前の2006年、モンゴル国建国800年記念の一環としてモンゴル・ハラホリン市の市長等が来鎌、常立寺や円覚寺を訪れ、昨年は、世界遺産のエルデネ・ゾー寺院の住職一行が訪れ、円覚寺本堂で「元寇」戦没者の合同慰霊法要を行っている。
 両市の間で姉妹都市提携の話も進んでおり、友好をさらに深めようと、昨年に続き今年も「モンゴル音楽祭2009IN鎌倉」と題し、チャリティーコンサートを開催することになった。
 出演者は、モンゴルからは日本で歌手活動中のハンダー、ホーミー(喉歌)歌手で馬頭琴演奏家のバトオチルほか4人の馬頭琴演奏家や女性歌舞団が、日本からは鎌倉在住のミュージカル俳優・沢木順、歌手のまつざき幸介、24時間テレビで「ホタル」を歌ったRiO。鎌倉櫻太鼓も登場
             問合せ●TEL24−8000(「モンゴル音楽祭2009IN鎌倉」実行委員会)
 
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