歌って、踊って、演じる
18名の子どもたちの初舞台
小・中学生も参加した防犯キャンペーン実施
子どもたちが演ずるミュージカル。
鎌倉の子どもたちがどんな舞台を演ずるのか。
厳しいレッスンを経ての晴れ舞台に注目したい。
年長から中学1年生 までレッスンの成果が
7月6日日曜日の午前11時、鎌倉市小袋谷のレイ・ウエル鎌倉3階、多目的室から子どもたちの元気な声が聞こえてくる。1週間後に迫った鎌倉こどもミュージカルの劇団員たちの練習。指導する霜島愛生さんも、身振り手振りで熱が入る。
演題は、「あたたかい心」。「ハッピー様を迎える準備に大忙しの町の人たち。けれども病気のおかあさんを助けるために、貧しい花売り娘のローラとクリアは花を売っている。町の子どもたちはそんな2人を仲間はずれに…。ハッピー様は美しく着飾った町の人々の中で何をみつけたのでしょう。」といった内容のミュージカル。幼稚園の年長から、中学1年生までの18名の劇団員にとっては初舞台なのだ。
「このミュージカルは出演者全員にセリフや踊り、ソロの歌があるのです。それだけに子どもたちも一生懸命です。」と代表のヴィラ直子さん。それまで毎週金曜日の練習だったが、本番を迎え2ケ月前からは毎週金・土・日と3日連続のレッスンが続いている。
ミュージカルは自分を 表現する最高の環境
鎌倉子どもミュージカルが誕生したのは昨年9月。地域型子どもミュージカルを支援してきた児童劇団「大きな夢」の代表・青砥洋氏の湘南地区にもぜひという要望にヴィラさんが応えたことがきっかけに。「歌って踊って演ずるミュージカルは、子どもたちが心を開放して自分を表現するには最高の環境だと思うのです。それなら鎌倉でと思いました」。
早速、無料体験レッスンで生徒を募り、スタートした。講師は「大きな夢」から派遣され、子どもたちは発声、滑舌、早口言葉などの基礎練習から、ダンス、演技、歌へと進んでいく。
生徒の中には俳優志望もいるが、ほとんど「楽しそうだから」と参加した。「全然声の出ていない子が何度か訓練を受けると、大きな声で歌ったり、はつらつと演技している。子どもの成長の早さには驚かされますね。」とヴィラさん。練習を見ていると皆イキイキしている。その成果が7月13日の初舞台で披露されるのだ。
打ち上げは母親たち のハンドベルで
下準備から運営、はてはパンフレットの広告とりまで、担当するのは父母会の役割。でも子どもが頑張っている姿を見ると、親も一生懸命になる。「それに皆、演劇好きが多い。ですから苦にならない。サークル気分でやってます。」とか。家では子どもたちの相手をして、セリフのやりとりをしたり歌をうたう。家族のコミュニヶーションは深まる。
青砥氏によると、「子どもは本番に強い」そうで、子どもたちより緊張しているのがおかあさんたち。
そんなおかあさんたちの楽しみが、公演終了後に待っている。「子どもたちに内緒で、『あたたかい心』のテーマ曲をハンドベルで演奏しようと皆で練習しているんです。」という。
あと2日後に迫った、初舞台。終了後は、きっと親子揃っての喜び、うれし泣く感動の場面が見られることだろう。
問合せ/рO90−4427−3333(岩田さん)
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