大船警察署が
小・中学生も参加した
防犯キャンペーン実施
駐輪場はどこもいっぱい。いまや自転車は1人1台は当たり前となっている。
それだけに、自転車盗難も急増。そこで大船警察署では、大船小学校・
大船中学校の協力を得て、自転車盗難防止キャンペーンを実施した。
ちびっ子警察署長が 自転車盗難 防止呼びかけ
5月10日土曜日、午前10時から大船警察署は大船小学校の男子生徒2人、女子生徒2人を一日署長に任命、警察署員の他、防犯指導員、暮らし安全指導員等総勢19名による、大船駅南口改札前での自転車盗難防止キャンペーンを行った。
小学生の一日警察署長は大船警察署では初めての試み。日頃、乗降客や買い物客などでにぎわう大船駅だけに、かわいい警察官の登場にはビックリした様子。
「忘れずに防犯登録ツーロック」と書かれたのぼりを立て、自転車盗難防止・ひったくり注意のチラシといっしょにワイヤーロックの配布を行った。
かわいいちびっ子署長たちが「自転車にカギをかけて下さい」と呼びかけると、「わかりました。
気をつけます」と、通行客も笑顔で答える光景が見られ、300個用意したワイヤーロックもたちまち配り終えた。
ハンドマイクで呼びかけ 通学路をパトロール
そして、5月23日は大船中学校ボランティア部との合同パトロールも。
午後2時大船中学校の正面玄関前には、ボランティア部生徒i5人と警察官、同部顧問、少年補導員、市役所の防犯アドバイザーなどが集合した。
下校時の小学生安全見守りパトロールを行おうというものだ。
大船中学校は大船小学校、小坂小学校、山崎小学校の3校の卒業生によって構成されている。そこで、3班に分かれ、各卒業小学校の通学路をハンドマイクで行進し、犯罪に対する注意、防犯への協力などを呼びかけた。
「子どもたちが安心して通えるよう、地域の皆さんも見守り、声かけを‥」とハンドマイクで呼びかけたボランティア部のメンバーの一人は、「小学生の頃、私もこの道を通いました。安全な通学の助けになれば嬉しいですね」と語る。
そしてこの日も、自転車盗難防止などの防犯チラシを通行人や各戸ポストに配布。路上に停めてある自転車には、「自転車には必ずカギをかけましょう」と書かれた札をつけてまわった。
特に目立つ自転車盗難
大船警察署がとくに自転車盗難防止に力を入れ
るのは、管内の街頭犯罪で自転車盗が目立つからだ。
大船署管内の刑法犯認知件数は過去最高を記録した平成14年(1268件)に比較すると、平成19年は637件とほぼ半減している。
大船警察署生活安全課の根日沢あや子課長によると、管内犯罪のワースト3が、@自転車盗、A万引き、B振り込め詐欺。そこで今回の防犯キャンペーンはこの3つを重点的に行うこととなったのだが、なかでも目立って多いのが自転車盗なのである。
しかも驚くことに、今年1月〜4月に発生した自転車盗の7割がカギのかけ忘れだそうだ。
「ちょっとそこまでとか自宅だからといった油断が盗難につながっています。どんな時、どんな場所でもカギをかける習慣を身につけることが肝心ですね。また、必ず防犯登録をしてほしい」 と根目沢さん。
また、馬蹄型のカギは壊れやすく、はずれやすいので要注意ということだ。
小・中学生など、世代を超えての防犯キャンペーン。注目度が高まったことは確かである。
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