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ソメイヨシノのトンネル |
鎌倉の桜めぐりしてみませんか
鎌倉の桜花は、2月中旬に開花する玉縄桜に始まります。そして鎌倉の町をめぐる山稜が、桧皮色から木賊色に、そして藤鼠色に変わり、紅色が射し、薄靄の中に薄紅の色合いがすばらしい春の情景を醸し出します。この春は桜色に染まる鎌倉の山や町をゆっくりたずねてみてはいかがでしょうか。(写真提供「鎌倉のさくら」高柳英麿写真集より)。
鎌倉の桜花は、2月中旬に開花する玉縄桜に始まります。そして鎌倉の町をめぐる山稜が、桧皮色から木賊色に、そして藤鼠色に変わり、紅色が射し、薄靄の中に薄紅の色合いがすばらしい春の情景を醸し出します。この春は桜色に染まる鎌倉の山や町をゆっくりたずねてみてはいかがでしょうか。(写真提供「鎌倉のさくら」高柳英麿写真集より)
ソメイヨシノのトンネル
若宮大路・段葛
鎌倉の桜風景の筆頭といえば若宮大路から続く段葛のソメイヨシノの薄紅色のトンネル。まさに、八幡宮へのプロローグだ。桜のアーチを通り抜けると、境内の源平池の周りにはソメイヨシノ、枝垂れ桜、玉縄桜など各種の桜が咲き誇る。(3月下旬〜4月中旬)
まず早咲きの玉縄桜から
フラワーセンター大船植物園
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早咲きの玉縄桜 |
1990年に登録された早咲きの桜。県立フラワーセンター大船植物園で誕生したので、所在地の地名をとって玉縄桜と命名された新種で、一重の紅色が特徴。2月中旬に咲き始め、4月まで咲き続ける長寿桜で、園内の八重紅しだれ、おかめ、松月などと咲き競う。早咲きの桜を見ようと、寒い中、襟を立てて見に来る人も多いそうだ。2月26日に玉縄桜を広める会が玉縄桜を愛でる会を開く。(問い合せ・47−0977増田さん)
北鎌倉の寺で桜ざんまい
建長寺、円覚寺、浄智寺、東慶寺
北鎌倉駅から続く桜の帯は円覚寺山門を入った境内へ。松嶺院、妙香池の桜も美しいが、寺を囲む山稜のヤマザクラもすばらしい。東慶寺本堂横の枝垂れ桜は風格があり、訪れる人に安らぎを与える。浄智寺境内には、樹齢150年余の立彼岸桜が見もの。横枝が少なく、上に伸びている。市内でも馬頭らしく、遠くから訪れる人も。そして、鎌倉五山第一位の建長寺の荘厳な三門を背
景に、ソメイヨシノが咲き出すと観光客も増えにぎやかに。奥の半僧坊への桜並木も美しい。(3月中旬〜4月中旬)
境内を彩る桜に心も安らぐ
本覚寺、妙本寺
日蓮宗の東身延といわれ、身延山から移された枝垂桜が有名。遅咲きの八重桜普賢象も美しい。本覚寺を通り抜け夷堂橋を渡ってまっすぐ行けば妙本寺。繁華街に近いというのに、妙本寺境内はいつも安らかな空気がただよう。深い緑に包まれて咲く桜の周りに明るさが広がるようで、訪れる人を癒してくれる。
鮮やかな枝垂桜に感動
長谷寺、光則寺、極楽寺
花の寺として一年中花が絶えない長谷寺だが、総門横の枝垂桜、背景の山に咲くヤマザクラが寺の風格をつくる。長谷寺に隣接する光則寺山門の枝垂桜は有名。たった一本だが、趣があって訪れる人も多い。極楽寺には八重の花びらの中に一重が交じる八重一重(別名、御車返し)が有名。山門から続く桜並木に心も晴れる。
遠景の桜・郷の桜もすばらしい
浄妙寺、ハイランド、鎌倉山
浄妙寺の総門まで続く参道の桜並木、境内の桜もすばらしいが、遠景の衣張山の桜の風景がまたすばらしい。源実朝が歌会に植えた桜の末裔だろうか。鎌倉から逗子にまたがるハイランドの桜は見事。開発時に植えられた桜が、太い幹に育ち、住宅街は桜の郷に。
鎌倉山も街路沿いに350本のソメイヨシノが道路を覆うように枝を広げ、見物客が絶えない。(3月下旬〜4月中旬)
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